神奈川県中南部、相模湾に面した湘南地方の中心に位置する茅ヶ崎市。浜降祭に代表される伝統的な文化も尊重される中、東京や横浜のいわゆるベットタウンとして人気を集めてきました。マリンスポーツの盛んな地域のため、海沿いにかけてサーフショップが多く、またいわゆる湘南らしさを求める住民も多いことから、個性豊かな個人経営のお店も多く見られます。このように、茅ヶ崎では伝統的な生活を好み生まれながら住まう市民と、湘南茅ヶ崎に憧れ移住して湘南ライフを楽しもうという市民がお互いに尊重しながら生活しており、其々の良い所が混ぜ合わされることで独自の文化が生まれ、現在に至っております。

今、茅ヶ崎はさがみ縦貫道路の開通や東京上野ラインの誕生により関東近県からのアクセスが容易になり、神奈川県の海沿いのまちへのアクセスの拠点となっております。また、今後も横浜湘南道路の開通や道の駅、大型スポーツ公園の開設等によって、さらに大きくこのまちが変化しようとしています。しかし、インフラの整備や近隣への大型店舗の進出によって利便性が向上する反面、市内での消費力低下や労働人口の流出により、まちの商店の活気は減少し、地域コミュニティの崩壊や市民意識の低下が懸念されます。このようなまちの変革期においては、今まで以上に市民の社会参画意識を高めていく必要があります。市民が地域の目線に立って行政にもしっかりと目を向け、地域を第一に、そして優先的に考え、変わりゆくまちづくりの一端を担う当事者意識を持つ市民が増えることで、まちの活性化に繋げ、それと共に多くの茅ヶ崎ファンを創出したいと考えております。

その為にも我々はぜひ２０１７年にブロック大会を開催したいと考えております。我々青年会議所が茅ヶ崎の変革の潮流に一石を投じるべく問題意識を持って地域住民の先頭に立ち、常に茅ヶ崎らしさ・ならではの創出を留まる事なく発信し、さらにはブロック大会という最大の発信の場を活かし、神奈川ブロック協議会内２１ＬＯＭが手を取り合い、青年会議所運動の力を発揮させ、茅ヶ崎市民そして神奈川県民の皆様に選ばれる「人とまちの魅力溢れる茅ヶ崎」を創造してまいります。そして、茅ヶ崎のまちのファンが増えることで、まだ見ぬ地域の魅力の創出に磨きがかかり、魅力で溢れた茅ヶ崎は、市民一人ひとりが輝き、更なるまちの底力に繋がると考えます。

２００６年に神奈川ブロック会員大会を主管させて頂き、神奈川ブロック協議会と共に青年会議所運動を推し進められたことで、ＬＯＭの空気感の変化やメンバー個々のＪＡＹＣＥＥとしての成長、そして神奈川県内２１ＬＯＭの絆を肌で実感させて頂きました。しかし多くのＬＯＭが抱えている問題ですが、茅ヶ崎青年会議所も在籍年数の短いメンバーが増え、限られた時間の中でＬＯＭの中核をなすメンバーへの成長を求められている中、再びブロック大会を開催し、多くの経験をさせて頂く必要があります。

近年、神奈川ブロック協議会に多くのメンバーを出向させて頂き、多くの学びの機会を頂いておりますが、さらにブロック大会を主管させて頂くことで、メンバー一人ひとりの更なる意識向上を図ると共に、ＬＯＭ単独では成し得ない経験を得ることで、個々のスキルアップひいてはＬＯＭ力の向上を遂げることができるまたとない機会になるものと確信します。また、２０１８年には創立５０周年を控えている茅ヶ崎青年会議所にとっても、これまで先人達の作り上げてきた歴史や想いをさらに磨き上げ、地域に不可欠な存在となる契機に繋がるものであると考えております。

ブロック大会は、神奈川ブロック協議会と県内２１ＬＯＭが一堂に会し、同じ目的をもって運動を発信するスケールを肌で感じる事ができるとともに、我がまちの魅力を市民と一丸となって発信することの重要性を体感できる絶好の機会であると考えます。同時に会員同士が交流を図ることで、自己研鑽の場となり、ともに過ごした時間が強い絆に変わる貴重な場であると考えます。

まちを想う市民が一人でも多く増える事で、人とまちが繋がります。人の為、地域の為に心を込めた運動をしよう。誰かの為に、何かの為に汗をかこう。そこで育まれる絆は一生涯の財産となるはずです。

このような想いを育み、地域の発展こそが、まちづくり運動の原点であることの気づきを生み出し、会員間の共通意識へと繋がっていくと考えます。